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Q.
A.
廃業とは経営者ご自身の判断で、会社を清算することをいいます。
廃業の手続きは計画に沿って進めていくため、倒産の時ほど従業員や取引先にかかる負担は大きくないとはいえ、デメリットも存在します。
主に考えられるデメリットは以下のような点です。
1.従業員の解雇
廃業の場合、従業員は解雇の扱いになります。
中には再就職先がなかなか決まらない従業員がいるかもしれません。そのような従業員やその家族にかかる負担は、大きなものになるでしょう。
また、従業員を解雇することによる経営者ご自身の心労にも計り知れないものがあります。
2.地域や取引先に与える影響
地域との関係性のなかでビジネスを成立させている中小企業は数多く存在します。
そのような企業が廃業の選択をした場合、自社のみならず地域産業に与える影響も大きなものになるでしょう。
3.事業資産の価値
会社が所有する資産の多くは、事業に用いることで価値が発生しています。
特に特定の事業への用途以外で用いることが難しい資産の場合、資産価値を低く見積もられる可能性が高いです。
廃業を選択することで後継者問題に、区切りをつけることができます。特に時間が少ないケースでは廃業が選択されることが少なからずあります。
しかしながら、廃業によって発生するデメリットも多く、廃業以外の事業承継の選択肢も念頭に後継者問題には向き合っていくことをお勧めしています。
その場合、出来るだけ早いタイミングで、事業承継の方法を検討することが重要になります。