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写真中央:株式会社ノア/株式会社アーク 元代表取締役 野田 頴克 様
写真右:株式会社コーポレート・アドバイザーズM&A 企業提携第二部 部長 木下 正康
写真左:同 経営支援グループ マネージャー 伏江 亜矢
仕事上、頻繁にイタリアに行く機会が多かったことで、当地のレストランのオーナー達とも親しくなりました。彼らからそこで取り扱う食材を日本に輸出したいとの相談があり、1984年12月に株式会社アーク(以下、アーク)を設立し、食材の輸入ビジネスも始めました。
他方、年齢を重ねるにつれ、身体の衰えが表面化し、万が一自分の身に何かあった時に、取引先であるメーカーやレストラン、オーディオショップ、さらには現在最高級のモノを楽しんで頂いているユーザーの方々にご迷惑を掛けてはならない、と考えるようになりました。そんな折、コーポレート・アドバイザーズ(以下、CA)さんから1通の手紙をもらったわけです。
それから半年ぐらい経ちましたでしょうか、まずは話を聞いてみようかと思い、CAさんの事務所を訪ねました。CAさんから事業承継の選択肢としてM&Aもありますよ、そして私の状況下ならばそれが一番有効であるのではないか、との提案を受けました、そこで初めてM&Aを本格的に検討することにしたのです。
直近で譲渡をされたノアに関して、取引先や社員の反応はいかがでしたか?
得意先であるオーディオショップのオーナーの方々には、既に幹部社員に営業マネージメントは引き継いでいたため、問題なく受け入れてもらいました。もちろん厳しい時代を一緒にやってきた仲間ともいえる方々ですから、それは残念だということ、さらには、もう少し頑張れるのではないか、という声も多くありましたが、何か起きてからでは手遅れになるので決断した、と説明すると皆理解してくれました。
社員たちは、相手先企業もよく知っている企業であったため、驚いてはいましたが、皆受け入れてくれました。また、幸いにも退職した従業員は一人もいませんでした。
代表者を退任し、今まで背負ってきた責任から解放され、だいぶ肩の荷が下りた気がします。プライベートの時間も増えて、充実した日々を送っています。
うまくいったことは、ようやく2社の事業承継が完了しつつあることです。当初は、引き継ぐことができるのかどうかも不安でしたが、何とか、私が築き上げてきたものを次の世代に引き継ぐことができそうです。全てそのまま、というわけにはいきませんが、引き継いだかたの手によってさらに発展させていただけるのはうれしいことです。
苦労したことは、たくさんありましたが、一つ挙げるとすれば、自身が思っていた会社の価値と他人からみた会社の価値というのは、乖離があったことです。この乖離部分を受け止めて、前に進めるのは大変な苦悩もありました。ここでいう価値というのは、実際に取引される価格・条件だけではなく、「相手先企業は、私たちのどういった部分を魅力に感じるのか、また逆に評価していないのか」、ということも含まれます。これは、CAさんに相談し、相手先との交渉が始まり、初めて気づかされたことでもありました。
私がM&Aを検討される方々にお伝えしたいことは、M&Aを事業承継の選択肢として考えているのであれば、まずは重い腰を上げて、早めに信頼できる専門家に相談をしたほうがよい、ということです。これにより、事業承継の進め方、相手先企業のイメージ、客観的にみた自社の価値、引継ぎしやすい状態にする方法(これは自社の価値をどのように高めるかということでもあります)、それらについての適切なアドバイスをもらうことができます。これが、事業承継の第一歩となるのではないかと思います。
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