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JVCケンウッドは、平成27年1月30日付で発表した「欧州の車載用部品事業会社の株式取得（子会社化）に関するお知らせ」のとおり、現地時間4月1日付で、主に欧州の主要自動車メーカーに車載用スピーカーやアンプ、アンテナなどの車載部品を納めるASK Industries S.p.A.（以下、「ASK社」）の発行済株式数の100%を取得し、ASK社はJVCケンウッドの連結子会社となった。
本株式の取得価額は、今後、株式譲渡契約の定めに従い、株式取得日時点における価値を改めて精査したうえで最終化することとなるが、現時点において、約25.1百万ユーロ（約3,271百万円）を想定している。
今回のASK社の子会社化により、JVCケンウッドのOEM事業における純正部門が拡大するとともに、ASK社が有する欧州を中心とした主要な自動車メーカーとの強固なパートナーシップや販路を獲得することで、ASK社製品のみならずJVCケンウッド製品との統合システムの提案などによる純正部門拡大へのさらなる貢献が見込まれる。
また、JVCケンウッドが次世代事業として開発に注力している「革新的先進運転支援システム」の事業領域において、ヘッドアップディスプレイや車載用カメラ、電子メーター、電子ミラーなどを含むデジタルコックピットシステムの商用化の促進もはかられる。
さらに、ASK社にとっては、JVCケンウッドが有する国内の自動車メーカーとの強固なパートナーシップや販路を活用することが可能となるだけでなく、開発・技術・生産などの協業により、先進技術の事業化の加速や、生産コストの削減および生産の効率化がはかられ、連結業績の向上が期待される。

（機械・金属製品製造のM&Aニュース）