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健康食品・サプリメント業界のM&A動向
健康食品・サプリメント業界の市場規模は、2017年矢野総合研究所公表の“健康食品市場に関する調査”によるとエンドユーザーベースにおいて8,000億円超の市場規模と推定されています。シニア層を中心とした健康意識の高まりを背景として、将来的にも堅調に推移すると考えられています。
また、2015年4月から開始された機能性表示食品制度は、健康食品・サプリメント市場全体を押し上げていくでしょう。大手メーカーは競争激化の中、販売チャネル、技術力並びにブランド等新たな経営資源の獲得のため実力ある中堅メーカーへの関心を多く寄せており、同業界においてM&Aは活発化しています。
少子化に伴う人口減少問題を長期的な背景として、健康食品・サプリメント業界の再編は今後も続くとみられています。大手による寡占化がさらに進むと、そのバイイングパワーから相対的な製造・流通コストは大手優位となり、中堅企業において競争は激化するため、今後同業界においてM&Aはますます加速するでしょう。
健康食品・サプリメント業界は、継続してM&Aが行われている業界です。商品次第では、売り手主導でより良い条件での交渉が可能です。しかし、一概に健康食品・サプリメントといっても様々な領域があるため、より相乗効果のある相手先とのマッチングには相応に時間が要する場合があります。
売り手からすると、納得感のある評価をしてもらえる買い手となると、ある程度、限定されてしまうのが現状です。譲渡を検討される場合は、すぐに譲渡しなければならない状態になる前に早めの準備をお勧めします。早めに検討し始めることで、より相乗効果を発揮することができる相手と話合いを重ねることが可能となります。
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