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調剤薬局業界のM&A動向
調剤薬局業界は、成熟市場ではありますが、未だにコンビニエンスストアよりも店舗数が多い状態にあります。
大手の占有率が低く小規模事業者が多数存在することを背景として、医療費削減政策に伴う診療報酬や、薬価差益の縮小による利益率の低下、および薬剤師不足による採用コストの増加に加えて、他の業界を違わずの後継者問題の影響によりM&Aは活況です。
つまり、外部環境が厳しい中、経営資源の乏しい小規模事業者は、大手薬局チェーンの傘下に入ることで、店舗の存続を図っており、他方、大手薬局チェーンは、スケールメリットを求め積極的にM&Aによるシェア拡大を進めています。
「成長戦略型M&Aの体験談から学ぶ『三代目の決断』」
株式会社あみはま薬局 代表取締役社長 網濵 栄司 氏
聞き手:株式会社コーポレート・アドバイザーズM&A 企業提携第二部 部長 木下 正康/シニアアドバイザー 小森 一哉
譲渡企業 | 買収企業 | ||||
所在地 | 事業内容 | 譲渡理由 | 所在地 | 事業内容 | 買収理由 |
関東 | 保険調剤薬局の運営 | 後継者問題の解決 | 関東 | 保険調剤薬局のチェーン展開 | 規模の拡充 |
関東 | 保険調剤薬局の運営 | 後継者問題の解決 | 関東 | 保調剤薬局の運営 | 規模の拡大、店舗網の拡充 |
関東 | 保険調剤薬局の運営 | 後継者問題の解決 | 関東 | 医療関連事業 | 事業強化 |
新型コロナウイルスの感染防止による医療機関への通院控えの影響により、調剤薬局の利用者も減少している状態です。また、多くの中小企業が抱える後継者問題の影響による「オーナー経営者の高齢化」の流れに違わず、事業を継続し、従業員の雇用や取引先とのリレーションを維持することを目的とした第三者への事業承継(M&A)の需要も増加しています。そのため、後継者問題の有無に関わらず、M&Aにより資本の大きな会社のグループに入ることも有効的な選択肢の1つであると考えているオーナー経営者が増えています。大手企業としても、人手不足という問題は同じであり、即戦力となり得る優秀な人材を多く確保することが可能となるM&Aへの取組みについては、以前にも増して積極姿勢です。
調剤薬局業界のM&A、最良のタイミングは?
調剤薬局業界は、買収ニーズが非常に多い業界です。他業界と比較しても、売り手主導でより良い条件での交渉が可能です。譲渡を検討される場合は、すぐに譲渡しなければならない状態になる前に早めの準備をおすすめします。早めに検討し始めることで、より相乗効果を発揮することができる相手とのM&Aを実現できる可能性が高まります。
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