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東レ<3402>、伊サーティから欧州での炭素繊維シート事業などを譲り受けへ

掲載日:2014年12月11日

東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)は、東レグループの欧州における炭素繊維複合材料事業の基盤の一層強化を目指し、イタリアSaati S.p.A.(サーティ、本社:イタリア共和国ロンバルディア州コモ県、以下「Saati」)から、同社の欧州における炭素繊維織物・プリプレグ事業を買収することに基本合意した。来年1月に、Saatiが持つ工場(所在地:ミラノ県レニャーノ)の資産を引き継ぎ、東レの100%子会社Composite Materials (Italy) S.r.l.(コンポジット・マテリアルズ(イタリア)、略称:CIT)として事業を開始する。

東レは現在、欧州では、フランスの子会社Toray Carbon Fibers Europe S.A. (CFE)においてPAN(ポリアクリロニトリル)プリカーサ(焼成前原糸)から一貫で炭素繊維の製造販売事業を行っているほか、ドイツの子会社Euro Advanced Carbon Fiber Composites GmbH (EACC)およびACE Advanced Composite Engineering GmbH (ACE)において炭素繊維織物を使用したCFRP部品事業を展開している。今回の事業買収により、川中にあたる中間基材事業拠点を手に入れることで一貫した自社サプライチェーンを確立でき、東レグループの欧州における炭素繊維複合材料事業の基盤が一層強化される。
Saatiの炭素繊維織物・プリプレグ事業は、CFEをはじめとする東レグループ炭素繊維の顧客として、両社の強固な協力関係の下、近年急速に事業を拡大してきた。特に、高級自動車分野では、後発でありながら、顧客要求にスピーディに対応することで市場から高い評価を得てる。今後、東レグループの持つ技術をCITに移転するとともに、グローバル販売チャネルを活かして、欧州地域に留まらない事業拡大を目指していく。

Composite Materials (Italy) S.r.l. (CIT)の概要
(1) 事業内容 : 炭素繊維織物・プリプレグの製造販売
(2) 所 在 地 : イタリア共和国ロンバルディア州ミラノ県レニャーノ

(繊維・衣料製造のM&Aニュース)

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