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IT・情報通信業界のM&Aニュース
東芝メディカルシステムズ(本社:栃木県大田原市、代表:瀧口 登志夫)は、その子会社である米国バイタル・イメージズ・インク(Vital Images, Inc./本社:ミネソタ州ミネアポリス、CEO:Jim Litterer、以下、「バイタル社」)を通じて、カナダを本拠とするカロス・ヘルス(Karos Health/本社:オンタリオ州ウォータールー、CEO:Rick Stroobosscher、以下、「カロス社」)と買収を目的とした株式譲渡契約を2016年11月1日(現地米国時間)締結したと発表した。
近年、病院内には診断画像、手術動画、カルテ情報などの多様な医療情報が大量に蓄積されている。それらの多様なデータの統合と一元管理によるワークフロー効率化や情報管理コスト削減、データの利活用による医療および経営の高度化・効率化に寄与する高度な情報システムが医療現場で求められている。また、地域医療連携の進展により、医療機関同士の情報連携を支援・促進するための医療情報ネットワークの構築も重要性を増してきている。
東芝メディカルシステムズの子会社であるバイタル社は臨床画像処理・解析技術に強みを持ち、医療画像処理ソフトウェアVitreaなど、ユニークな医療ソリューションを世界で展開している。
今回バイタル社が買収するカロス社は、ベンダー・ニュートラル・アーカイブ(VNA)に代表される、医療施設内や複数の医療施設間において診断画像を中心とする医療情報の相互連携を支援するソリューションで実績がある。同社のVNAソリューションは、医療施設内のPACSなど既存IT設備を稼働させたままニーズに合わせた小規模での導入と、段階的かつ継続的な拡張を可能にする特長を有しており、医療ITベンダー・医療機関・医療従事者の情報連携の促進を実現できる先進的な技術で高く評価されている。これまでバイタル社とカロス社は、米国および欧州において、協業により革新的なソリューションを提供してきた。
今回の買収は、東芝グループにおけるヘルスケア・インフォマティクス事業の新たな基盤・技術の獲得であり、今後医療情報の配信・統合・管理・解析にいたる包括的なソリューションを世界中の医療施設に提供することが可能となる。
東芝メディカルシステムズは人々の健やかな生活の実現を目指し、これからも医療の発展への貢献を目指す。
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