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機械・金属製品製造業界のM&Aニュース
長野計器(本社:東京都大田区、代表:代表取締役社長 依田 恵夫)は、双葉測器製作所(本社:東京都荒川区、代表:代表取締役 鈴木啓之)の株式を取得し、平成29年7月3日をもって子会社とすると発表した。取得価額は、約2億2千万円。
長野計器は、圧力計測の専業メーカーとして圧力計、圧力センサ、重錘形圧力天びん(注1)(気体 圧力、液体圧力)、液柱形圧力計の製造販売を主な事業としている。圧力部門では我が国第 1号のJCSS(注2)(圧力校正)事業者登録を平成 10 年 12 月に受けており、計量法トレーサ ビリティ制度に基づく校正システムを確立している。
一方、双葉測器は、重錘形圧力天びん、液柱形圧力計等の圧力標準器の製造販売を主要事業としており、また、上記製品に加えデジタル圧力計、機械式圧力計のJCSS校正事業を行っている。長野計器との技術的差別化としては、気体用重錘形圧力天びんは当社製品に対し優位性がある。水俣条約によって水銀の使用が制限されるため、今後血圧計の検査方法が気体圧力の 重錘形圧力天びん等に移行することが検討されていることより、この分野の強化に繋がること が期待されます。
更に、双葉測器はJCSSにおいても長野計器と同様に特定二次標準器(注3)を 所有する第一階層事業者です。 このように、双葉測器を子会社とすることは、当社の圧力標準器を補完するものであり、これにより国内においての重錘形圧力天びん(圧力標準器)製造における地位をより一層確固たるものとし、加えて製品ラインアップの充実と当社グループの販売ネットワークによる拡販が見込めるものと考えている。
(注1) 重錘形圧力天びん 圧力を高精度かつ安定的に発生できる装置であり、圧力校正の現場で標準器として広く用いられる。 高精度な性能を引き出すために繊細な扱いと熟練した製造技術を必要とする。
(注2) JCSS(校正事業者登録制度) Japan Calibration Service System の略称。計量法に基づく計量法トレーサビリティ制度を表す。
(注3) 特定二次標準器 計量法で指定された指定校正機関が国家標準として保有する特定標準器によって校正された標準器。
(機械・金属製品製造のM&A)
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