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Jトラスト<8508>、総額約114億円でカンボジアの商業銀行を買収

掲載日:2018年05月21日

Jトラスト(本社:東京都港区、代表:代表取締役 藤澤 信義)は、ANZ Royal Bank (Cambodia) Ltd.(本社:カンボジア王国プノンペン特別市、以下、「ANZR」)の発行済み普通株式の55.0%をANZ Funds Pty Ltd. (以下、「ANZF」)から取得することを決議したと発表した。また、本件株式取得後、ANZRの名称変更を行い、当社の連結子会社及び特定子会社に該当することとなる。
取得価額は、アドバイザリー費用及びその他関連費用等を含み、約114億円。

カンボジアは、過去5年間にわたって、銀行貸出残高成長率が26%成長となっているなど、アジアの中でも経済が急成長している国の一つ。ANZRは、カンボジアの大企業グループの一つであるRoyal Group of Companies Ltd.(以下、「RGC」といいます。)の子会社Royal Group Finance Co., Ltd.とANZFがジョイントベンチャーで、2005年にカンボジアで設立した商業銀行であり、2016年の銀行部門の総資産ランキングでは第5位に位置するなど、今後更なる成長が期待できる銀行。

Jトラストグループは、成長戦略の一環として、主に東南アジアにフォーカスした事業の拡大を目指して、銀行業及びファイナンス事業を中心に積極的にM&Aを行っております。今回のANZRの株式取得では、これまで当社グループが日本、韓国そしてインドネシアで培ってきた、特にリテール分野での金融事業のノウハウを活用してANZRの更なる成長へ大きく貢献できるものと考えている。

ANZRは、コーポレート及びリテールからなる2つのセグメントを有しており、多様な金融商品を中心とした質の高いサービスと安全性でカンボジア国内では高く評価されており、また、カンボジア国内の上位1%の企業と人口5%の富裕層を顧客対象とする低リスク市場にフォーカスした事業戦略をとっている。

Jトラストは、ANZRの株式取得後、これまでの事業の一層の成長を図りつつ、リテール戦略を革新し、ターゲット市場を、市場規模が大きく、潜在成長力の大きいセグメントまで拡大することを目指している。また、Jトラストグループの高い債権回収ノウハウ、リースなどの新商品開発や日系企業のネットワークを活用して、更なる事業拡大を図りたいと考えており、また今後、ミャンマーやラオスにも、ANZRをプラットフォームとして展開をしたいと考えており、ANZRを今後のメコン地域での事業拡大の拠点とすることも考えている。

JトラストはANZRの事業成長へ貢献し、Jトラストの資源を活用することでカンボジアの金融市場は勿論、カンボジアの経済発展にも貢献したいと考えている。

【異動する子会社等の概要(2017年12月31日現在)】
商号: ANZ Royal Bank (Cambodia) Ltd.
所在地: カンボジア王国プノンペン特別市
代表者の役職・氏名: Chief Executive Officer, Alisdair Creanor
事業内容: 商業銀行
資本金の額: 75百万USドル(約82億円)※1
事業開始年月: 2005年9月

【株式取得の相手方の概要】
商 号: ANZ Funds Pty Ltd.
所在地: オーストラリア ヴィクトリア州 ドックランズ市
事業内容: 子会社管理 (持ち株会社)
大株主及び持株比率: Australia and New Zealand Banking Group Ltd.

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