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電通(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:石井 直、資本金:746億981万円)の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は、成長著しいギリシャのデジタル市場への対応を強化するため、同国のデジタルエージェンシーである「Mindworks S.A.」(本社:アテネ市、以下「マインドワークス社」)の株式80%の取得と、2017年以降に完全子会社化するオプションを電通グループが有することにつき、同社株主と合意した。
2003年に設立された「マインドワークス社」は、2009年にギリシャのAtcom Internet & Multimedia S.A.(以下「アットコム社」)に買収され、同社の一部門となっていた。2015年1月に、アットコム社がマインドワークス部門を分離、独立させることに合意したことから、今回の株式取得に先立ち、新会社の社名を電通グループのグローバルネットワーク・ブランドであるIsobar(アイソバー)とiProspect(アイプロスペクト)を冠した「アイソバー・アイプロスペクト・アドバタイジング社」に変更していた。
アイソバー・アイプロスペクト・アドバタイジング社はデジタル広告サービス全般を取り扱う。なかでもソーシャルやモバイル領域の戦略策定やクリエーティブに強みを持ち、顧客に多くのグローバル企業を抱えている。イノベーティブな同社が新たに電通グループに加わることで、ギリシャにおける電通グループの既存メディアサービスとの補完関係が成り立ち、顧客企業に統合的なフルサービスを提供することが可能になる。
電通グループのメディア・コミュニケーション・エージェンシーであるCarat(カラ)が2014年9月に発表したギリシャの広告費は、経済状況を反映し2013年は前年比で11.8%減だったが、デジタル広告費は14.8%増もの成長を示し、2014年、2015年も19%程度の成長が続くと予測している。
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