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日本触媒（本社：大阪市中央区、代表取締役社長：池田全徳）は、アメリカ合衆国の化学技術ベンチャー企業であるSIRRUS Inc.（本社：米国オハイオ州、以下、「SIRRUS社」）の全株式を取得し子会社化すると発表した。2017年3月中の完了を予定している。

SIRRUS社は、反応性モノマーのジエチルメチレンマロネート（以下、「DEMM」）、及びその各種誘導体（以下、「MM-D」）の製造技術、及びこれらの化合物を安定に取り扱う技術を保有している。DEMMは低温重合性や低粘度、低臭気といったユニークな特徴を併せ持ち、コーティング剤や接着剤などの分野での利用が見込まれる新規材料。

これまではその高い反応性のため大規模生産が困難でしたが、SIRRUS社の技術はそれを可能にするものであり、当社が培ってきたアクリル系モノマー技術との相乗効果が見込め、また、顧客ニーズや事業性の観点からも有望であると判断し、本件取引の決定に至った。

今後は早期の生産体制確立と市場参入に向けて両社連携した取り組みを進め、2020年頃に100億円超の事業規模を目指すとしている。

（医薬品・化学製品製造のＭ＆Ａ）