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合成ゴム大手のJSR<4185>、スイスの先進的な細胞株構築受託会社を買収

掲載日:2017年06月21日

合成ゴム大手のJSR (本社:東京都港区、代表取締役社長:小柴満信) は、細胞株構築受託会社Selexis SA (本社:スイスジュネーブ、Chairman兼CEO:Igor Fisch、以下「Selexis」) の株式を100%取得することで合意したと発表した。

Selexisは動物細胞株構築に先進的に取り組むスイスのライフサイエンス企業。世界各国に95のパートナーを持ち、およそ80の臨床用製品と2つの商業用製品を提供している。細胞株培養の技術を活かして世界中の研究者やバイオ医薬品企業の研究開発を後押ししている。

Selexisの買収は、JSRグループのライフサイエンス事業におけるバイオプロセス分野において、2015年のKBI Biopharma Inc. (本社:米国ノースカロライナ州ダーラム、President:Timothy M. Kelly、以下「KBI」) に次ぐ主要な買収となる。今後はKBIの事業運営にSelexisの機能を統合することで、バイオ医薬品の細胞株構築から培養・分析・開発・製造まで受託サービスの拡充を図る。

動物細胞株構築技術において世界でも先進的な企業であるSelexisが提供するSUREtechnology Platform™は、ほぼすべての組み換えタンパク質を安定的かつ効率的に培養できる細胞株を、短期間で構築することができる技術。この技術をKBIの分析・開発・製造プロセス開発技術と組み合わせることで、新薬開発期間の大幅な短縮が可能となり、製薬会社での開発コスト削減やさらには患者が有効な薬を利用しやすくなることにもつながる。

JSRグループは今後も、バイオ医薬品製造プロセス全体の高度化・効率化で新たな価値を創出し、ライフサイエンス事業の拡大を進める。

 

(医薬品・化学製品製造のM&A)

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