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テルモ<4543>、約144億円で中国の医療機器メーカーを買収

掲載日:2018年07月31日

テルモ(本社:東京都渋谷区、代表:代表取締役社長CEO 佐藤 慎次郎)は、中国医療機器企業エッセン・テクノロジー社を買収することに合意したと発表した。買収金額は一時金約8億8千万元で、今後さらに将来の業績に応じたマイルストーン払いが発生する見込み。

エッセン・テクノロジー社は、薬剤溶出型冠動脈ステント(DES)※2専業の企業。テルモは中国において、ガイドワイヤー※3やバルーンカテーテル※4といったカテーテル手術に関する製品を中心に高成長を続けていますが、これまでステントは販売していません。

テルモは現在、日本、欧州、アジア、中南米など40カ国以上で自社製のDESを販売している。冠動脈カテーテル治療(PCI)の症例数が75万例を超え、今後も年率10%超の伸長を続け、数年後には世界最大市場になることが見込まれる中国が、本買収により、DESの販売地域に加わることになる。
現地生産品の重要性が増している中国市場にエッセン・テクノロジー社のDESで参入し、カテーテル事業の拡大を図る。

テルモは事業軸で均質的なグローバル化を進める一方で、一部の地域では、市場性と自社プレゼンスに合わせた独自戦略を展開している。中国では現地化対応を進めており、既に腹膜透析、腎除神経カテーテル、脳血管内治療などの分野では現地企業と提携していく予定。

【エッセン・テクノロジー社概要】
会社名:易生科技(北京)有限公司(Essen Technology (Beijing) Co., Ltd.)
設立:2006年
本社所在地:中華人民共和国北京
事業内容:薬剤溶出型冠動脈ステントの開発・生産・販売
年間売上高:約1億4,000万元※1(2017年12月期)
社員数:約200人
資本関係:上海キネティック社(Shanghai Kinetic Medical Co., Ltd.)100%子会社

※1:買収金額…約144億円。エッセン・テクノロジー社売上…約23億円 (1人民元=16.4円で換算)
※2「ステント」:ステントは心臓の周りの細い血管(冠動脈)が狭窄したり、閉塞したりすることによって起きる狭心症、心筋梗塞などの治療に使用する埋め込み型の医療機器です。バルーンカテーテルで冠動脈を拡張した後、ステントを血管内に留置しますが、留置後に再び狭窄を起こすことがあるため、薬剤溶出型ステント(DES:Drug Eluting Stent)が多く使用されます。DESでは、留置後にステントに塗布した薬剤が徐々に周囲の組織に放出され、再狭窄の原因となる細胞増殖を抑制することが期待されています。
※3「ガイドワイヤー」:血管内カテーテル術で、血管内の道筋を確保する製品です。
※4「バルーンカテーテル」:先端にバルーン(風船)がついているカテーテルで、バルーンを膨らませることで、狭くなった血管を押し広げる製品です。

(医療品・化学製品製造のM&A)

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