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マンション管理業界のM&A動向
マンション管理事業は、新型コロナウイルスの影響も少なく、かつ先行投資が少ないストック型の収益モデルです。そのため、フロー型の収益モデルであるマンション販売会社が管理業務を積極的に拡大している傾向が強く伺えます。そのため、カニバリゼーションの激しい業界であり、同業者間でのパイの奪い合いも、既にこの業界のビジネスモデルになっています。
リプレース提案が招く低価格競争により、現行の管理契約については他社への切り替えリスクがあるために現状の料金体系の維持がせいぜいであり、新規に獲得する管理契約についても低価格にせざるを得ない状態であり、今後も低価格競争の流れは続くことが予想され、一定以上の事業規模がない管理会社については、人件費の高騰を吸収できないとの見方が多くあります。
創業オーナーの体験談から学ぶ『最良の相手とのM&A』
ライフコミュニティ株式会社 創業者・顧問 田村 晃清 氏
聞き手:株式会社コーポレート・アドバイザーズM&A 経営支援グループ マネージャー 伏江 亜矢
「経営への想いを重視した事業承継」
右:一般社団法人日本マンション協会 創業者 小木曽 忠孝 氏
左:株式会社コーポレート・アドバイザーズM&A企業提携第一部 部長 山内 直人
譲渡企業 | 買収企業 | ||||
所在地 | 事業内容 | 譲渡理由 | 所在地 | 事業内容 | 買収理由 |
関東 | 建築物の法定点検・調査、防火設備点検 | 後継者問題の解決 | 関東 | マンション開発、管理 | 事業範囲の拡大 |
関東 | マンション管理事業 | 事業承継のため | 関東 | 総合不動産関連事業 | 商圏拡大のため |
西日本 | マンション管理、ビルメンテナンス | 引退適齢期に伴う事業承継 | 西日本 | 総合不動産サービス | M&Aによる規模の拡大 |
東京 | 賃貸不動産仲介・管理業 | 後継者難により、外部への承継を希望 | 東京 | 賃貸不動産仲介・管理業 | 同業種買収によるエリア拡大 |
関東 | マンションの総合管理 | 事業承継 | 関西 | ビル管理・設備メンテナンス | 事業拡大・サービスの向上 |
マンション管理業界では、小規模事業者が多く、継続的にM&Aが行われています。受託戸数が多くなるほどノウハウが蓄積されるほか、巡回効率の向上やシステム投資の効率化など、スケールメリットを享受しやすく、M&Aとの親和性は高い業界です。既に上位15社が過半数のシェアを占めている業界であり、今後もさらなる再編や淘汰が進むことが予想されます。
また、多くの中小企業が抱える後継者問題の影響による「オーナー経営者の高齢化」の流れに違わず、事業を継続し、従業員の雇用や取引先とのリレーションを維持することを目的としたM&Aの需要が増加しています。
マンション管理業界は、近年、圧倒的な売り手市場が続いています。他業界と比較しても、売り手主導でより良い条件での交渉が可能です。しかし業界再編はピークを過ぎているともみられるため、中小規模会社の売り手優位の状況はそう長くは続かないでしょう。業界環境の良い今の時期に、M&Aでの事業承継、戦略的子会社化を検討されることをお勧めします。
譲渡を検討される場合は、すぐに譲渡しなければならない状態になる前に早めの準備をお勧めします。早めに検討し始めることで、より相乗効果を発揮することができる相手と話合いを重ねることができるでしょう。
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